自分のベストのパフォーマンスを発揮しているか!?

 本来100のパフォーマンスを出せるペンタカーが、対戦相手やチームメイトのパフォーマンスが60しか出していないので、自分も60くらいでいいか!?と意識的・無意識的に考えてしまうのは、心理作用としてマイナスに働いてしまいます。
 チームとしてメンバーにどれくらいの基準を求めているかを曖昧にしないで、チームの中で誰が基準を満たしているか、満たしていないかを共有することです。チームとして基準にすべきメンバーの成果や投球内容を参照点にして、ベストのパフォーマンスを発揮する必要があるのです。

La compil Beaux Gestes pétanque : 1e National de Ploudalmézeau - Mai 2022

 対戦相手やチームメンバーのパフォーマンスを見て、自分のベストを尽くすべきをやっていないとしたら、チームは悪い方向へと進むことになります。ペタンクの練習や試合でのウォーミングアップを入念に行い、準備万端で臨むことを決めていたのに、メンバーでの雑談をしてしまい、投球の準備ができないまま実戦に入っていくと、自分のべストを発揮するのは難しいのです。
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 チームとして基準、チームの雰囲気を意識的にマネジメントすることが重要です。人間はチーム全体の雰囲気に引きずられて自らの態度を決めるからです。このことは、チームのひとりがネガティブになればみんながネガティブに引きずられて、チームの雰囲気を変えることが難しくなります。一方でチームにポジティブな態度の人ばかりで、そのときの状況判断や意思決定を間違えることもあります。チームの作戦・戦術に対して、一定のネガティブな態度が存在することは思考停止に陥らないためにも必要なことで、チームの雰囲気はポジティブすぎてもネガティブすぎてもいけないのです!?
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 ペタンクの一球一球が等価であり、自分の一球くらいと思うのは球数勝負で不利になります。トリプルスでは3人がひとりのようにミリューとして戦うのです。チームは、足し算か!?掛け算か!?割り算か!?チームは掛け算でメンバーが均質で高いパフォーマンスを発揮できれば強くなります。均質ではなくても足し算でもチームとしては戦うことができますが、ポワンテやティールの場面で得意不得意では必要な投球ができなければミス投球になってしまいます。
 ひとりだったら100のパフォーマンスを出せるメンバーが100より少ない80や60のパフォーマンスしか出せなくなるのは割り算なのです。投球一球一球が等価であり、当事者意識を高め、責任と参画感によりチームの基準を求めることにより、責任範囲や評価対象が明確になっていきます。練習や実戦での様々な意思決定が自分とは関係ないところで進んでいると、チーム全体のことが段々と他人事のようになっていきます。チームとしての共通の目標を見失うことになります!?