リズムとテンポ

 投球動作はひとつにフォーム(形)と動作の順序(シークエンス)、そして動作全体のリズムとテンポのタイミングです。この3つの中で複数の動きのポイントと比較的ひとつにまとめやすいのは、タイミングだそうだ!?

 自分の動きやすいテンポが、イチ・ニという2拍子のリズムです。ダウンスイングからバックスイングまでのイチ、切り返してのフォワードスイングからのリリースの二、イチとタイミングをとることで、そのあとは一連の動きでフィニッシュまで腕のストップと腕を振り切れるものです。
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 本番で迷うことなくいつもの投球するためにタイミングをとる習慣をつけることです。投球動作の効率の良い動きを考えると、目指すべき体の動きのリズム2拍子で、振り子運動をします。その腕の振りの速さは人それぞれ違います。それは筋力や柔軟性によってテンポが違うのです。リズムとテンポの違いを正しく理解することが大切です。
 本番でのプレッシャーがかかった状況でも、本来の投球をするためには自分のテンポを忘れないことです。練習で行うボデイリハーサル、投球動作のリズムとテンポを入念に確認することで、投げ急ぎの対処法だといえます!?頭と動作を結びつけたルーティンワークを練習で覚え、本番で実践することです。ルーティンワークで大切なことのひとつに、認知プロセスと動作プロセスを結びつけることです。
 認知プロセスとは、主に状況判断です。テラン、天候、ボールの配置、球数(ストック)、得点です。状況判断が間違っていたら、いくら投球が素晴らしくてもよい結果は望めないのです。ルーティンワークが身についていないと、結果ばかりに注意がいったり、確認事項を忘れてしまったりして、状況判断が不十分なまま投球をしてしまうことがよくあるのです。これを防ぐ手段が、認知プロセスと動作と連動させることです。本番でいつもの投球をするためには「自分のいつも」を普段から作っておく必要があるのです。