できるはずのことをできない自分に暗示の力を

 やったことなのない投球法を、自己暗示でできるわけではありません。ペタンクのやり方、投球をやりかたの説明を受けて、そのことが実践できる人は、これまでの運動回路として身につけたものをすぐに転用しているのにすぎない!?ポワンテでルーレットやドゥミポルテが結果は別にしてその投球法ができますが、ポルテをやるのは難しいと思います。でも、これまでの運動回路でそれを転用してできる人でも、すぐにその精度が高い人を見たこないのです。
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 自転車に乗る練習をしているうちに乗れるようなる例と同じく、投球法も練習してできるようになります。その練習で、すぐにできるようになると自信をもっている場合と、自分にはとても無理だろうなと自身のない場合では、練習効果は大きく違ってきます。前者の場合は、いわば無意図的プラス自己暗示が働いて、失敗しても大して気にせず、できるようになると思い込むことで、早く投球法を身につけることができます。後者の場合は、無意図的マイナス自己暗示で、失敗した経験の印象が強く、失敗の方向に体が動きやすく、投球法を身につけるのに時間がかかります。
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 できない投球法ができるようになるには、運動条件反射が形成されなければならないのです。理屈や意識だけで、はじめから投球法を身につけることはできず、さまざまの情報と体の動きが無意識に結びつかなければならないのです。いわば、体で覚えることが必要です。自分には無理というマイナス暗示を消してプラス暗示をかけることです。
 自己暗示とは、自分で自分に暗示を与えることで、なりたい姿や求めている状況をイメージして、それが現実であるのだと自分に言い聞かせることです。ペタンクの上達、日に日にうまくなるのですが、やっかいなのが無意図的にマイナス暗示を持っている人です。そういう人も、途中であきらめることなく練習すれば、おそかれ早かれ投球法を身につけることができるようなります。そこで自信ができて、無意図的にプラス暗示をもつようになります。
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 しかし、失敗を繰り返すことは、同時にマイナス暗示にもつながり、まして途中であきらめてしまったりすれば、マイナス暗示だけが強化されることになります。そこで、失敗する繰り返してもペタンクにワクワク、ドキドキして挑戦する楽しさを感じることです。すぐにをいずれできる!?少しずつ、うまくなるという言葉を使います。 

 意図的自己暗示は、人間にできないことをできるようにする力をもっているわけではありません。やるべき練習をプラス暗示をかけ、自分はなにができて、なにができないか、を正しく知って日に日にうまくなりたいと挑戦する、やり抜く力が大切だと思います。